fig1
---------- “サカスプ゚”の思い出を教えて下さい。
山田  “サカスプ゚”4回かぁ、もっと出ているイメージでした(笑)。僕の中では、自分の出番よりも人のライブを観に行っ た思い出の方が強く残っていますね。1番覚えているのは去年、片平里奈ちゃんのライブを観に行ったこと。終わった 後にライブハウスの前で休憩して、そろそろ行こうかなって思ったら、そこに座っていた男の子に「いや~楽しいね ~!次、誰観に行くの?」ってすごいフランクに話しかけられて(笑)。その時、「こんなイベント、なかなか無いな」と。 僕は演者側だけど、“サカスプ”に来ている人はアーティストもお客さんも、みんな一緒に音楽を楽しむ仲間として接 することができるスゴいイベントだなぁと。ステージはもちろん毎回感動するんだけど、それよりも僕は、お客さんと一 緒になった瞬間が記憶に残っていますね。
吉田 僕は2011年のOZONと、2012年のNAGOYABlueNoteが記憶に残っています。名古屋でラジオのレギュラーも 始まって、少しずつお客さんが増えていって、去年のダイヤモンドホールでは入場規制もかかって。去年はラジオ番 組の収録もあったので、自分達の出番が終わってから、来てくれたお客さんにインタビューをしたんだけど、「吉田山 田を観に来たのに入れなかった」って言って下さるファンの方もいて。僕にとっての“サカスプ”って、来てくれるお客さ んの数が少しずつ増えてきたことを、わかりやすく感じることのできるイベントです。...って、お客さんが少ないからと いって緊張しないわけではないし、毎回緊張感があって必死にやってきたので考えたことがなかったけど、そういう 存在なんだなって今、感じました。
int1
山田 あ~“ブルーノート”覚えてる!もみくちゃになりながら、客席 から登場して歌ったんですけど.........。
吉田 唯一覚えているステージが“ブルーノート”?
山田 いやいやいや...結構覚えてるよ(笑)!でも“ブルーノート”は、 格式高い雰囲気をぶち壊すくらいの、フレッシュなライブができた なーって。バンバン肩を叩かれながら登場したよね。
吉田 山田の格好をした女の子がフロアに居たのもこの時だよね。
山田 お母さんに着せられて、僕と同じ格好をした子供とかはライ ブで結構見るんですけどね。
吉田 まぁ、だいたいは隠し子ですね。
山田 いやいやいや...だとしたら大変なことになるわ(笑)。全然隠せてないわ。
---------- 今年の“ サカスプ”はどう過ごす?
山田  2012年には“クアトロ”に「ねごと」を観に行ったんですが、入場規制 がかかるギリギリのところに入り込んで、もみくちゃにされながら観たなぁ...。 “サカスプ”は自分のライブも楽しみだけど、他の人のライブを観るのも楽し み!今年も時間が合えば、色々観て周りたいな。だから山田を見かけても そっとしておいて下さいね(笑)。
吉田  ライブもそうなんですけど、“サカスプ”の良いところは、ライブハウス 以外の場所にも人が溢れていて、栄の街全体がお祭りのような浮かれた雰 囲気に包まれているところだと思うんですよね。僕はその雰囲気が好きなん です。だからその空気を感じるために、散歩をすると多います。そして、ライ ブハウスから出てくる人の顔を見て「めっちゃ良い顔してんなー」とか「暑そ うだなー」とか、人間観察をします。人間観察、趣味なんです。実は、去年の“サカスプ”は、僕は先に帰って、山田だ けレコード会社の人とライブを観てまわったんです。後から聞いた話なんですが、その時に「吉田山田さんです か?」って握手を求められたらしくて。そのファンの方は、まず山田と握手して、その後レコード会社の人と握手して ......。多分、僕だと思って勘違いしたんでしょうね。
int1
山田 見た目も年齢も全然違うんですけどね。...なんでその話したの?
吉田 だから、その...金輪際、そういうのは止めていただきたい(笑)。
山田 それは、僕らがもっと有名にならなきゃね。
吉田 山田の隣にいるのはいつも吉田だと思ったら大間違いだぞ!
山田 そうだね、一旦確認してほしいね。
吉田 髪が黒ければ吉田だと思ったら大間違いだぞ!!
---------- 今年の“ サカスプ”のステージはどうなる?
山田 “サカスプ”には音楽が好きな人がたくさん集まっているので、ジャン ル問わず良いものは良いと評価されると信じています。普段、僕らの音楽 を聴かない人も来ていると思います。だから、そういう人をどう取り込んで いくかっていうのが、僕らなりの挑戦であり、それを楽しみながらやってい けたらと思っています。
吉田 入場規制やチケットのソールドアウトって、ありがたいことであると同時に、観たくても観られない人がいるとい うことだからちょっと複雑な気持ちもあって。僕的には、ライブは割と軽い気持ちで観てほしいんです。「この時間、他 に気になるアーティストがいないから、吉田山田観とく?」みたいな。でも、そんな感じで来てくれても、ライブを観てく れたら、その人の心に何か残せる自信があります。そして「もっと吉田山田を観たい」と思ってもらえると思う。 “サカ スプ”以外のライブやツアーにも来てもらえると思う。だから、そういうことを感じてもらえる“第一歩のステージ”的な ステージにしたいと思っています。
----------「吉田山田」を初めて観る!という人に向けて一言。
吉田 おじいさんとおばあさんの「吉田山田」です。
山田 いやいやいや...それは割と世間的な印象だと思うよ。...コブクロさんの次に最高の2人です。
吉田 謙虚なのか何なのかわからないよ、それ(笑)。 でも真面目な話、今、ありがたいことに、テレビだった りラジオだったり、色んな所で「吉田山田」という名前 を見たり聞いたりすることがあると思うんですけど、結 局、僕らが何をしたいかと言うと、「良いライブが魅せ たい!」という所に全て集約されるんですよね。ラジオ やポッドキャストですごくくだらないことを話していても、 「こんな面白いことを言うならライブも面白いかもしれ ない。ライブ行ってみる?」と、足を向けてほしいなと。 最初のきっかけは何でも良いんです。トークでも山田 の見た目でも。ありきたりですけど、一度ライブを観て もらえたら最高の2人だと思ってもらえる自信はある ので、それを伝えていきたいですね。
int3
----------こ れ か ら の「吉田山田」の目標は?
吉田 「吉田山田」の吉田さんですよね?って言われて握手をされること。
山田 
吉田 いや、でもこれはちょっと本当の話。最近、 山田は街を歩いていても、色んな人から声をか けられているんです。でも僕はなくて。イヤだとか 悲しいとか寂しいとかじゃなくて、ちゃんと2人とも をみなさんがわかってくれたら「吉田山田」が1人 前だと思っているんです。こういうことって色んな グループによくあることだと思うんですけど、だか ら僕ら、まだまだだなと思うんです。これまでやっ てきたことと変わりはないですが、その時その時 で与えられたステージで、ちゃんと伝わる歌を唄 うって気持ちでやり続けたいです。
山田 結成した当時は、10~20人くらいでいっぱいになっちゃうような所でライブをやっていたんです。今、デビューして6年目ですけど、ありがたいことにちょっとずつ大きい会場でやらせてもらえるようになってきている。でも昔からのファンは「遠くに行っ ちゃって寂しい」っていう人も多くて。でもライブに来てくれた時に「全然近いじゃん、距離近いじゃん」って思ってもらえるよ うなライブをやりたいです。もちろん大きな会場でたくさんの人に聴いてほしいという目標はありますけど、ファンの人たち が相変わらず「吉田山田」を近くに感じてくれるライブをすることが目標です。
吉田山田 YOSHIDAYAMADA ギター・ボーカル吉田結威とボーカル山田義孝からなる男性2人 組アーティスト。2009年「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。 NHKみんなのうた「日々」が度々放送され、大きな反響を呼ぶ。 3rdアルバム「吉田山田」(2014年1月発売)が第56回日本レコー ド大賞「優秀アルバム賞」を受賞。現在、過去最大規模の「吉田 山田ツアー2015」真っ最中。 http://yoshidayamada.com
スマホサイトを表示